《オンライン開催検討中》「初心の技術」 塾in東京

藤田一照『「初心の技術」塾』in東京
このたび国内外での新型コロナウィルス感染症に関する状況を踏まえ、藤田一照と運営側で何度も相談を続けましたが、参加者のみなさまの健康と安全、感染の拡大防止を考慮し、本塾の日時・内容について変更せざるを得ないと判断致しました。開催を楽しみにしていた参加者様には、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
只今オンライン配信を軸にして、オンラインの特徴を生かした学びのデザインを検討しております。詳細が決まり次第改めてお知らせ致します。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、いましばらくお待ちしただけますと幸いです。詳細が決まり次第改めてお知らせ致します。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、いましばらくお待ちしただけますと幸いです。



鈴木俊隆老師がアメリカで生きた時間は12年間。
J・F・ケネディが大統領になる前年1959年のアメリカから、ベトナム戦争に本格介入するアメリカ、
ブレトン・ウッズ体制の終結を告げた1971年のアメリカ、までの12年間のあいだに、老師の周りには大きなグループが形成され、禅はアメリカ中に広がりました。

19世紀から、そして2度に渡る戦争を経るなかで、近代を猛烈に自己反省しつづけたヨーロッパではなく、その間に覇権国の地位を固め続けたアメリカ、そのアメリカの大きな変化の時節に生きた鈴木俊隆老師の実践から60年。

わたしたちは、今この日本だからこそ、その実践から学びなおすことが必要だと考えました。明治からの西洋化と戦後の強かった米国の価値観への傾倒のなかで編み込まれた社会の初期設定が頑強に残る私たち日本の社会、その社会が変化を余儀なくなされていることを痛切に実感できるこの時代だからこそ、鈴木俊隆老師の60年前のアメリカでの実践から学び、60年後の実践として編み直す試みをはじめる意味があるように思うのです。
鈴木俊隆老師が大切になさった言葉は「禅心初心」であったといいます。
強かったアメリカの初期設定が綻び編み直される時代において、その初心者の心は、「智慧を求める智慧」となりました。今、60年後の日本から、わたしたちは「初心の技術」の探究をはじめてみようと思います。 禅僧藤田一照と映像作家後藤サヤカとの出会いに構想家桜井肖典が加わってはじまった本塾は、「仏教を補助線にしながら人生から学ぶ」実践の場であり続けることを大切にしてきました。

6年目を迎える本年はさらに身体論者の藤本靖さんも迎えて、これからの時代へとより広がってゆく「日常の禅」「実践の禅」を探究する場になろうとしています。 何人かのアメリカ人が「禅を学びたい」と願い、「早朝に坐禅をしているので、よろしければ一緒に坐禅をしましょう」と鈴木老師が答えたところからはじまった1959年のサンフランシスコのように、本塾がこの時代に必要な「初心の技術」を広げてゆく震源となれることを願いながら、みなさまの参集をたのしみにしております。

藤田一照・後藤サヤカ・桜井肖典

【講義内容】
●仏教書講読 鈴木俊隆老師の著作を藤田一照と桜井肖典の対話のなかで紐解き、それを契機とともに下絵としながら、さらに参加者の皆様との対話によって思考的な「初心の技術」への洞察を深める時間
鈴木俊隆著 松永太郎訳『禅マインド ビギナーズマインド』 鈴木俊隆著 藤田一照訳『禅マインド ビギナーズマインド2 ノット・オールウェイズ・ソー』(2冊ともサンガ新書) ※受講にあたっては、講義やディスカッションの前提として、2015年からの本塾での学びをベースとした著書『青虫は一度溶けて蝶になる』(春秋社)を事前にお読みいただくことをお勧めします。
参考書:『まがったキュウリ―鈴木俊隆の生涯と禅の教え』(サンガ)

●〈動〉〈静〉の実習:身心相関的ワークと瞑想、坐禅
藤田一照と藤本靖の対話によって鈴木俊隆老師の思想と実践を身心の側面から紐解き、それを契機とともに下絵としながら、さらに参加者の皆様との実践によって身体的な「初心の技術」への洞察を深める時間


【スケジュール】
東京
11:00~12:30   仏教書講読①
12:40~14:10 仏教書講読②
14:10~16:20   〈動〉〈静〉の実習         
※休憩は10分程度が2回となりますため、昼食をお召し上がりのうえ受講していただきますことをお勧めします。

【申込み】
お申込みはinfo@fujitaissho.infoまで。  メールの件名を、 『「初心の技術」塾』in 東京とし、  お名前・年齢・連絡先・職業を明記の上、お申込み下さい



桜井 肖典 (さくらい ゆきのり)
環境神経学研究所株式会社 取締役 構想家 / 事業家 2000年よりデザイン・コンサルティング会社を経営、様々な領域でコンセプトメイキングから空間、商品、サービスまでをトータルにデザインする。2012年よりパタゴニア日本支社、LUSH、IKEUCHI ORGANIC等社会性と事業性を高い次元で両立する企業や京都市、大学等の協力のもとにサステナビリティとイノベーションをテーマに事業創造プログラムRELEASE;を企画開発、共創によるビジネスデザイン手法を軸に、現在まで6000名を超える参加者へ講演やワークショップを重ねる。また、京都を拠点に水俣や長野など日本各地で、大企業や自治体からスタートアップや非営利団体まで、ひと・もの・ことの営みを「藝術と社会変革と経済のあいだ」でプロデュースする構想家として、年間100社程の領域横断的なプランニングとディレクションを実践する。 一般社団法人リリース共同代表/京都市ソーシャルイノ ベーション研究所コミュニティ・オーガナイザー/京都経済センターオープンイノベーションカフェ『KOIN』ディレクター/長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センターアドバイザリー・メンバー。共著に『青虫は一度溶けて蝶になる』(春秋社)がある。

藤本 靖 (ふじもと やすし)
環境神経学研究所株式会社 代表取締役 ボディワーカー / 身体論者 上智大学・筑波大学大学院非常勤講師(ボディワーク・神経生理学) 東京大学 経済学部卒業 東京モード学園 ファッションスタイリスト学科卒業 東京大学大学院 身体教育学研究科修了 大学では途上国の開発について学び、卒業後は政府系国際金融機関にて東南アジア、アフリカにおける政府開発援助(ODA)の業務に関わる。その日々の中で、人間の「心と身体の関係」という個人のテーマに出会い、再び大学に戻り、ヒトの脳のシステムについて研究。 「大脳皮質運動野磁気刺激による心臓自律神経系の応答」という研究テーマをアメリカ生理学会など様々な国際的な学会で発表する。一方、クラシックバレエ、武術など様々な身体技法やお笑いの世界を経験。 身体に関する理論と実践の成果を現場で活かすために、ボディワークの国際的な認定資格である「ロルフィング®」、身体心理療法「ソマティック・エクスペリエンス®」などの資格を習得。プロスポーツ選手、ダンサーや音楽家など身体を専門とするクライアントを中心に個人セッションを行う。 「神経系の自己調整力」に基づく「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。簡単で、効果が高い疲労回復のためのワークが注目され、Google米国本社の研修プログラムでとりあげられる。教育機関・医療機関・民間企業などで講演、ワークショップなどを行う。 心身の健康の専門家としてTV・雑誌など出演多数。 著書に、ベストセラー「『疲れない身体』をいっきに手に入れる本」(講談社)、新著「人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク」(講談社)など。 現在は、自律神経系測定の機器開発に注力し、 ヘルスツーリズム、ワーケーションなどビジネ スマンのセルフマネジメントに関する新時代のプログラム構築にとり組む。