藤田一照メールマガジン

「仏道探求ラボ」無料サンプル

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藤田一照『仏道探究ラボ』Vol.00
 
このメールマガジンは、藤田一照の“今”の最新情報をお届けしていく、
レポートです。日々の活動を通して感じたこと、発見、極私的仏教論などを
お伝えいたします。
※ラボとは…ラボラトリーつまり研究室、実験室のこと。
仏道を実験的精神にもとづいて自由に、大胆に、新鮮に探究しようとする場
でありたいという願いが込められています。
 
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《 2014年12月 発行 》
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◇目次◇
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* 1. 近況
* 2. INTERVIEW with ISSHO
* 3. 極私的仏教論
* 4. words for advice 
* 5. 仏教とわたし
* 6. Q&A
* 7. お知らせ
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◆1. 近況  

藤田一照が日々の活動を通して感じたこと、発見、新鮮なニュースをお届け

していきたいと思います。
 
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12月も半ば。今年ももうあとわずかで終わりだ。読者のみなさんはこの一
年をどう振り返っておられるだろうか?私は今、自分にしか判読できないよ
うな字でびっしりとメモが書き込まれた今年のスケジュールノートを見返し
ながらこの一年を振り返っている。国際センターの仕事でサンフランシスコ
やノースカロライナ、オレゴン、アルゼンチンのブエノスアイレスに行った
り、永平寺や総持寺にそれぞれ2回ずつ話をしに行ったり、朝日カルチャー
センターの新宿教室や横浜教室で講座をしたり、「アップデートする仏教を
体感しよう!」結集で大阪、名古屋、東京、博多、仙台に行ったりと、よく
もまあいろいろなところに顔を出したものだと自分のことながら驚いている
とりわけ今年の活動で特筆すべきことはいろいろな分野の人と公開の対談
やコラボのワークショップ、シンポジウムをやったことだ。
月別にそれをひろってみると…
 
■1月『アップデートする仏教』(幻冬舎新書)を一緒に作った山下良道さ
んと大阪の四天王寺で「〈アップデートする仏教〉を体感しよう!」という
コラボワークショップ
 
■3月人間性探究研究所の北川喜与さん、関西学院大学の池埜聡さんとマイ
ンドフルネスに関するワークショップを清澄庭園内大正記念館で。
『現代坐禅講義』(佼成出版社)で対談させていただいたアーディ(原初の)
ヨーガ主催者塩澤賢一先生と清澄庭園内の大正記念館でコラボ講座「ヨーガ
から坐禅へ」
1960年代にアメリカに禅を広めた鈴木俊隆老師の逸話集『禅は今ここ』
(サンガ)出版記念対談をサンガ社長島影透さんと八重洲ブックセンターで。
 
■4月山下良道さんと名古屋崇覚寺で2回目の「〈アップデートする仏教〉
を体感しよう!」コラボワークショップ。
 
5月ロシアの格闘術システマの指導者北川貴英さんと朝日カルチャーセン
ター横浜でコラボ講座「坐禅と呼吸」。
 
■7月哲学者の永井均さんと朝日カルチャーセンター新宿で「坐禅を哲学す
るー内山興正の哲学を手掛かりにー」という公開対談。
 
■8月アカシックレコードのリーダーとして有名な神秘家ゲリー・ボーネル
さんと「覚醒をめぐって」対談。
山下良道さんと東京の仏教伝道協会で3回目の「〈アップデートする仏教〉
を体感しよう!」コラボワークショップ。
 
■9月京都法然院でのYoung Global Leadersセミナーで山下良道さんとコ
ボで瞑想指導ロルファーの藤本靖さんと塩尻で開かれた曹洞宗北信越管区
教化センター主催の研修会でコラボワークショップ「身心脱落としての坐禅
~からだの力みを手放して坐る~ボディワークから坐禅へ」
 
10月日本ソマティック心理協会設立記念フォーラムでセンサリー・アウ
ェアネス指導者のジュディス・ウィーバーさん、ソマティック心理学者の久
保隆さん、アレクサンダー・テクニーク指導者の片桐ユズルさん、体育指導
者の長谷川智さんとシンポジウム「身体の心理学の歩みと統合への道」早
稲田大学での日本マインドフルネス学会第一回大会で坂入洋右(筑波大学)
、清水ハン栄治(メディアプロデューサー)、吉村仁(九州産業大学)らと
「様々な領域におけるマインドフルネス」と題するシンポジウム。
山下良道さんと博多で4回目の「〈アップデートする仏教〉を体感しよう!
」コラボワークショップ。
中野民夫(同志社大学)と彼の新著『みんなの楽しい修行』(春秋社)の出
版記念対談。
 
■12月山下良道さんと仙台で5回目の「〈アップデートする仏教〉を体感
しよう!」コラボワークショップ。
曹洞宗僧侶の吉村昇洋さんとかれの新著心が疲れたらお粥を食べなさい』
(幻冬舎)の出版記念対談
朝日カルチャーセンター新宿で哲学者の永井均さん、山下良道さんと「仏教
3.0を哲学する」と題して鼎談。と、まあこんな
具合だ。
 
かつてわたしが修行した安泰寺の同期であり、アメリカのパイオニア・ヴァ
レー禅堂でも3年間一緒に暮らした山下良道さんや吉村昇洋さんは仏教の僧
侶だから別として、サイコセラピスト、福祉学研究者、格闘技指導者、ボデ
ィワーカー、神秘家、哲学者といった仏教以外の分野で活躍している人たち
とご一緒できたことはわたしにとって大変刺激的な経験だった。自分が日頃
仏教や禅を中心にして考えたり実践したりしていることが彼らとの交流の
場においてどれくらい拡張でき、またリンクできるかを、衆人の目の前で
即興ライブのような形で試すのだから、実にスリリングである。自分の「仏
教力(?)」をこういう他流試合のようなやりかたで磨いていくのは、きっ
とわたしの性分に合っているのだろう。来年もさらに「えっ、こんな人とや
るの!?」と自分も人も意外に思うような人物たちと一緒に対談やコラボが
おこなえることを願っている。それを楽しみにして年を越すことにしよう。
 

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◆2. INTERVIEW with ISSHO
身近に転がっている仏道にかかわる様々なテーマについてインタビュー形式
でわかりやすく語っていきます。
まずは最近日本でも耳にする事が多くなった「マインドフルネスmindfulness」
についてです。
 
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「マインドフルネスをめぐって その1」
 
Qあちこちで耳にするマインドフルネスとは…?? 

 
A 最初は日本だと心理療法の分野でマインドフルネスに基づく認知行動療法で
知られるようになったのですが、最近ではビジネスの世界でもマインドフルネ
スを用いだしています。ヨガや、スポーツでも使われていますね。マインドフ
ルネスは何にでもくっつくような内容をもっている。これからどんどん色んな
分野でこの言葉は使われるようになるのではないかと思います。
 
 
 
Q「マインドフルネス」の意味は?
 
A「いまここで自分の内側や外側で起きている事柄に、価値判断を挟まないで
ありのままの姿に注意を向けて、それに気づいている」状態。自分の中や外で
起きている出来事にしっかり向かい合うこと。その向い合おうとする態度、向
い合えている状態など、そういう状態になる為のトレーニング、それらをまと
めてマインドフルネスと呼びます。
 
 
Qルーツは禅?
 
A 禅というよりは、もっと前で開祖であるブッタにまでさかのぼれます。今の
西洋から日本に入ってきているような意味でのマインドフルネスは南方系の
テーラワーダ仏教の伝統で、伝わってきた“サティ”がもとになっているもの。
 
 
Qアメリカでのブームは今も…?
 
A 今も盛り上がっていますね。タイムマガジンでは、「マインドフルネスレボ
リューション」という特集を組む位ですからまだピーク状態ではあると思いま
す。また『マインドフルアメリカ』という学術書がオックスフォードの出版局
から出たりしていて、マインドフルネスムーブメントは続いています。私がマ
インドフルネスという言葉にはじめて触れたのは、1987年に読んだティク・ナ
ット・ハン氏による本のなかでした。87年は私がアメリカのマサチューセッツ
にある禅堂に住み始めた年で、まさに徐々にマインドフルネスが知られ始めて
いた頃でした。そして、私が住んでいたマサチューセッツ州には ティク・ナ
ット・ハン氏と並んでもう一人、マインドフルネスを大衆化するのに貢献した
、ジョン・カバットジンという人がいました。マサチューセッツ州立大学の医
学部の病院で、マインドフルネスに基づくストレスリダクション(低減)プロ
グラムを開発して「慢性疼痛」という色んな原因で身体のあちこちが痛いとい
う人、治療の方法がないような人の為に痛みとどう付き合うかまた痛みがあっ
ても生活がスムーズに展開する為に痛みとの付き合い方を教えています。主に
ヨガやマインドフルネス瞑想などを中心にした実践的なプログラムです。
「仏教の修行の核心」としてマインドフルネスを説いたティク・ナット・ハン
と、「今ここで起きていることに判断を加えずに注意を向けるスキル」として
のマインドフルネスを、セラピー的にプログラム化したジョンカバットジン。
この二人が「マインドフルネス」のムーブメントをつくった代表的な二人です。
 
 
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◆3.極私的仏教論
藤田一照のきわめて私的な仏教論。伝統的な仏教の枠組みから離れて自由に
仏教を論じます。
 
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ブッダとマーラ(1)
 
仏教で「マーラ」というのはいわゆる悪魔のことだ。マーラというパーリ語の
もともとの意味は「殺す者」つまり死神のことらしい。シッダールタが苦行を
放棄したあと、村娘から乳粥を供養してもらって体力を回復し、川で身を清め
て、樹の下に坐ったとき、マーラがさまざまな手段を講じてその邪魔をしよう
とした話は仏伝のなかでもきわめて有名なエピソードになっている。けっきょ
くマーラはそれに失敗し、シッダールタは覚りを開いて「ブッダ(目覚めた
者、覚者)」となった。古来このエピソードを「降魔成道(悪魔を降(くだ)
し道を完成させる)」と呼んでいる。
 
目覚めるためにはマーラのチャレンジを乗り越えなければならないということ
だ。しかし面白いことに、この降魔成道の後になっても、マーラはしばしばブ
ッダの前に現れて、いろいろ手を変え品を変えてかれを仏道から踏み外させよ
うと試みている。南伝の相応部経典の第四には『悪魔相応』と名づけられる一
群の経典があって、そこにブッダとマーラのやり取りの物語が集められている
(中村元訳『ブッダ 悪魔との対話』岩波文庫 参照)。
 
マーラの誘惑を退けめでたく覚りを開いてブッダになったからには、もうマー
ラなんかに用がないはずだと考えるのが普通だが、仏典ではブッダの死の直前
までマーラがしつこくつきまとっていることになっているのである。これは何
を示唆しているのだろうか?仏教の歴史を振り返ると、時代を経るにしたがっ
てブッダの超人化が進み、ブッダの前にマーラが現れるという出来事のことが
だんだん顧みられなくなる。
 
凡俗のわれわれに悪魔が現れるのは仕方がないとしても、完璧な存在であるブ
ッダに悪魔が現れて対等な口をきくようなことがあってはならない。もしそん
なことがあったら、それはブッダを超人化、神格化しようとする人たちにとっ
てはまずいことになる。そんな事情があったのではないだろうか。その真偽は
ともかく、わたしは覚りを開いた後のブッダにもしばしばマーラが現れ、両者
のあいだで対話が行われている経典が伝えられているということに非常に大切
な意味があると思っている。
 
仏典の中にマーラとして形象化されているのは、文字通りわれわれの外側に客
観的に実在している悪しき存在者のことではなく、われわれの中にある煩悩の
ことを神話的な形で表現したものなのである。そのことをよく示すのがラーダ
という比丘とブッダの次のような問答である。ラーダが問う。「大徳よ、よく
〈魔、魔〉と言われるがいったいどのようなものが魔でありましょうか?」そ
れに答えてブッダは「ラーダよ、色(物象)は魔である。受(感受)は魔であ
る。想(表象)は魔である。行(意志)は魔である。また識(意識)は魔であ
る。」と言っている。色・受・想・行・識というのは仏教の基本教理である五
蘊のことで、われわれが認識し思考し意志するという精神作用を指しているか
ら、その一つ一つの働きにマーラが伴っているということになる。
 
マーラの別名にアンタカ(antaka)というパーリ語の言葉がある。アンタとは
「終わり、制限、境界、地平線」という意味であり、カとは「~を設ける者、
~を押し付ける者」という意味である。だからアンタカとは「制限を押し付け
る者」の意となる。つまりマーラとはわれわれに制限とか境界を押し付けて、
自由を奪うという悪しき心の働きのことを言うのだ。だとすれば、ブッダにマ
ーラが現れたということは、覚りを開いた後でもブッダの心の中にそのような
悪しき心の働きが残存していたということを意味している。
 
だから、ブッダが成し遂げたことは、自分の中からマーラを完全に駆除したと
いうようなことではなかったのだ。そうではなく、マーラに操られることなく
マーラとともに生きることができる道を見出したのである。仏教はよく誤解さ
れているような「マーラ(煩悩)退治」のプログラムではない。マーラととも
に生き、マーラから学び、マーラを糧へと変容する道を教えているのだ。
(続く)
 
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◆4. words for advice
藤田一照が自らが生きる上で、力となった珠玉の言葉をシェアします。
 
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今、生きていることは、死につつあるということと同じである。人間は誰も
、死ぬといって間違いない。昔から死ななかった人はいない。それ故、十年
生きたことは、十年死んだということになる。しかし、死を見つめて生きて
きた者と、死を見ないように生きてきた者とは、人生に対する態度が違う。
人の死ぬことを知って生きている者は、いつも人生に誠実である。人のいつ
か死ぬことを覚悟して生きる者は、養生の人である。 
 
出典:野口晴哉『風声明語』(全生社)
 
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◆5.仏教とわたし
「仏教と私」と題して、様々な分野で活動中のゲストをお迎えし仏教との
関係性や、仏教に対する考え、思い等をお伺いしたいと思います。
 
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ゲスト:井上英之さん
慶應義塾大学大学院 特別招聘准教授/
一般社団法人 INNO-Lab International 共同代表
 
ぼくの家は、とても真剣とはいえない真言宗で、おまけに、小学2年生の頃
まで、プロテスタントの教会の隣で育った。おかげで、これまたいい加減な
ことに、気づいたら毎週「教会学校」というものに通い、語尾に「アーメン
」をつける習慣をつけていた。それがどういうわけか、中学校からは、東京
芝の増上寺が立てた中高一貫の男子校に通うことになり、とにかくとりあえ
ず、組んでいた指をほどいて、今度は平らに合わせ「合掌」と唱えるように
なった。きっと偉かったお坊さんの言ったことなんて、覚えていない。思い
だすといったら(先生たちごめん)、合掌するときに「ぱーん」と音を立て
たら怒られることとか、いつまでもつづく正座の足の痺れとかいったことば
かりで(きっとあれは、瞑想ってやつだったんだろうか?)、頭の方からは
、なーんにも思いだせない。
 
それでも、なぜか、体が覚えている。ひんやりとしたお堂の空気感。ふざけ
てばかりだった、中学男子たちが、なぜか気づくと、少し呼吸が深くなって
いた。自分の呼吸が変化して、空気の濃度が少しちがっているような気がし
た。お腹が変化した感じがした。いつもより落ち着いて、もっと冴えた目で
世界が見ゆる気がした。
 
ロマンチックなことなんて絶対に口にしないけど、なぜか、この瞬間瞬間の
密度が、ストップモーションのように感じて、いとおしくさえ感じた。なん
だか、世界がきれいにみえる気がした。正直言えば、そのときの体感がとて
も好きだった。終わると、いつもより少しゆっくりと、しっかりとした声で
話している自分に気づいてもいた。
 
あれから、30年くらいが経った。学生時代、禅に興味をもって、総持寺に座
りに行ってみたこともあった。でも、仏教はきっと自分の近くにいたんだろ
うけど、空気のように、ただそこにいて、ぼくは忙しく、自分の人生の目的
とか成功とか、そういうものを、夢中で追いかけていた。出合い直したのは
、まさかの、アメリカ西海岸だった。ぼくはちょうど、あまりに働きすぎて
、いつも頭がぐるぐるとしていて、そして自としている律神経が明らかにお
かしく、きっと、あのお堂での体感とは対極の場所に、自分を置いていたん
だとおもう。いつのまにか、体調がいつも、おかしかった。
 
ぼくの専門分野は、「社会イノベーション」といって、社会起業家と呼ばれ
る人たちや、企業や行政などの人たちの力、その事業を通じてこの社会の深
いところから変化を起こしていく、というものだ。素晴らしい仕事をしてい
る、東北でがんばっている若い起業家や、企業の人たち。その一部では、体
調を崩す人も増えていた。
 
 
そして、先月まで2年間住んでいた、米国西海岸では「マインドフルネス」
などいろいろな呼び方で、スタンフォード大学でも、Google社でも意外と
多くの人が瞑想をしている。瞑想の授業では「この授業の多くの要素は仏教
からきているが、同時に、非常に科学的なものでもある」と言っている。科
学もその範囲を広げ、いま、仏教と出合っているようだった。共通するのは、
自分に気づいてあげること。そして、もっと深いところからシンプルに体感
的に、自分や今の状況に気づき、異なるパターンを生み出していこうという
ことだった。
 
理性や頭脳による、仕事や社会の作り方だけでなく、ただそこにあるもの。
いま、ここにあるもの。その体感を取り戻すことから、より自分につながり
、より深くこの世界に気づいていく。そこから、身の周りの人や、今の市場
やお客さんのことに気づき、自ら、新しい今を生み出していく。なーんも教
わった気がしていなかった仏教から、どうやら、自分の体は何かを学んでい
た。あの時、出会っていたお坊さんやお堂や、じつは身の回りにある仏教と
か、仏教でなくともそこにある大切なものに気づき、新たな選択をしていく
ことで、世界は変わっていくんじゃないかという予感に、ぼくはワクワクし
ている。
 
井上英之
 
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◆6.Q&A 
藤田一照『仏道探究ラボ』への質問を募集します。
頂いた質問は、メルマガの本文中で回答していきます。
 info@fujitaissho.info まで、どしどしお送りください。
(300文字まで / お一人様毎月一問まで)
 
※すべての質問に答えられない場合もありますので、ご了承のほど宜しくお
願いします。
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《 Q,1》
気になっていたのですが、なぜお坊さんになろうと思ったのですか?
 
【 A 】
10歳の時一瞬にして世の中の景色が変わってしまう経験をしました。夜、自
転車に乗っていて、何気なく空を見上げた瞬間にこう、感じたんです。「無
限に広がった真っ黒な宇宙の中に、いつか消えてなくなる」その瞬間、今ま
で当たり前に生きてきた「自分が存在する世界」が「ミステリー」になりま
した。宇宙というわけのわからないところに、わけのわからないまま自分が
存在している。このショックはずいぶん大きかった。そして10歳のあの日か
ら20代にかけて、「何が問題なのかもわからない宿題を貸された」という気
分がずっと続いていて、「とにかく宿題を解決しなければ」と思っていまし
た。そして、大学院時代に参加した円覚寺の“学生摂心”での坐禅体験で感じ
た、坐っている時の気分が10歳の時のあの瞬間に似ていたんです。「禅な
らあの時感じた問題に応えてくれるかもしれない」と思いました。その後、
色々悩んだあげく「禅を本格的にやろう」と決心し、大学院に退学届けを出
したんです。
 
 
《 Q,2》
坐禅をしたいのですが、続けられるか…坐禅は毎日されていますか?
 
【 A 】
昔は毎日やっていました。義務感のようなもので。今は、毎日規則的という
わけではありません。いつの頃からか坐禅している時としていない時との違
いをあまり感じなくなりました。今は坐禅会などでみんなと一緒に坐る時以
外は気が向いたときに坐るような感じですかね。坐禅とは生活の中の句読点
のようなものだと思います。安泰寺とアメリカのヴァレー禅堂時代を合わせ
て約26年の間は責任感もあり毎日坐っていましたね。今の生活にはプレッシ
ャーがなくなったのでしょうかね?もっと自由な気分で坐っています。でも
、やはり当分の間は時間を決めて、短くてもいいから規則的に坐ることをお
勧めします。そのうちはずみがついてきますから。
 
 
《 Q,3》
仕事が忙しく体調管理がおろそかになっています。藤田先生は体調管理など
はされていますか??
 
【 A 】
とくに、何かにこだわって実行している訳ではありません。自分がやりたい
ことをやりたいようにやっているせいか基本的には、おかげさまで元気です
ね。人生にどういうスタンスで向き合っているかでつまらない人生になった
り、面白い人生になったりするのと同じように、病気も同じようなものじゃ
ないですかね。気のもちよう次第だということです。管理というよりもから
だの言い分を丁寧に聞いてあげるのが第一じゃないでしょうかね。
 
 
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◆7.お知らせ
 
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12月・1月のスケジュール
藤田一照 HP
 
 
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藤田一照WEB:http://fujitaissho.info
編集・発行元:meijyu.llc
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本メルマガの内容の無断転載、転送、再編集など行なう事はお控えください。
 
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藤田一照『仏道探究ラボ』
2014年12月19日
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藤田一照が毎月二回お届けする直筆のメールマガジンです。坐禅会や講演会でのエピソード、国内・海外の仏教の”今”について、話題のマインドフルネスをはじめボディーワーク・心理療法・武術・気功などについて、藤田一照ゆかりの特別ゲストによる寄稿コラム、読者の皆様からのQ&Aなどなど盛りだくさんの内容で、お送り致します。

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